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育成会とは?

育成会とは?

昭和27年、3人のお母さんが「知的障害」のあるわが子のしあわせを求めて、全国の仲間の親たちに呼びかけたことがきっかけで、結成されました。
富山県では、知的障害のある人とその家族、そして支援者により昭和32年に会が結成され、平成29年には創立60周年を迎えました。
わたしたちは「障害児(者)の権利擁護団体」として、障害のある人も、ない人も、誰もが地域で支えあい、自分らしく安心して生きることができる「共生社会」の実現を目指し、活動しています。
ともに手をつなぎ「学ぶ」、ともに手をつなぎ「語り」、ともに手をつなぎ「支えあう」。
育成会は知的障害のある人達を支える親・家族、支援者の会です。

育成会って、これまで何をしてきたの?

親の会「育成会」では、障害のあるわが子の幸せを願い、今では当たり前にある<学校>や<施設>、<作業所>などを、団体として要望したり、実際に力を合わせて設立してきました。
 
 知的障害のある子どものための<学校>を!
1964年(昭和39年)6月
 ●養護学校(現・特別支援学校)設立の陳情活動
1965年(昭和40年)4月
 ●県立高岡養護学校(現・高岡支援学校)設立
1975年(昭和50年)10月
 ●県の東部地区に養護学校の設立を陳情
1976年(昭和51年)4月
 ●富山大学付属養護学校(現・富大付属特別支援学校)開校
1978年(昭和58年)4月
 ●県立しらとり支援学校(現・しらとり支援学校)設立
その後、となみ養護学校、にいかわ養護学校と、各地に養護学校が設立され、親の願いどおり、障害のある子どもたちが学校で学ぶ環境が整いました。
 
知的障害のある人が安心して暮らせる<施設>を!
1964年(昭和39年)6月
 ●知的障害のある人たちが暮らせる地域づくりを数回にわたり陳情
1965年(昭和40年)7月
 ●「セーナー苑」設立募金活動のための講演会開催
1966年(昭和41年)3月
 ●「セーナー苑」設立のため、大沢野町坂本地区に敷地15万㎡を買収、起工式
1966年(昭和41年)9月
 ●「社会福祉法人 セーナー苑」 開設
その後も、親の会「育成会」で運動を続け、県内各地に入所施設が開設されました。
在宅生活が困難な人や、障害のある人たちが親亡き後も安心して暮らせるように、という一心で力を合わせて運動した成果です。
各施設は親の会から、社会福祉法人へと移譲され、現在も障害のある人への厚い支援を続けるとともに、現在では地域の中のグループホーム等での暮らしの支援も行っています。 
 
学校を卒業した子どもたちは、どこに行くの?
卒業後の居場所、仕事ができる<作業所>をつくろう!
いまでこそ、地域の中に障害のある人が日中を過ごす、たくさんの福祉作業所や事業所がありますが、そのスタートは「育成会」が知的障害のある子どもの居場所、仕事ができる場所を願い、運動し、自ら作り上げてきたのです。
1968年(昭和43年)
 ●氷見市育成会 「野の草作業所」開設
1973年(昭和48年)
 ●黒部市親の会 「ひまわり作業指導室」開設
1977年(昭和52年)
 ●入善町通所作業所 発足(すずらん教室)
 ●立山町福祉作業所雷鳥苑 開設
1979年(昭和54年)
 ●高岡市手をつなぐ親の会 共同作業所 開設
 ●小矢部市あけぼの作業所 開設
 ●滑川市親の会セラピー辰野 開設
 ●富山市福祉作業所けやき苑 開設・・・等々
 
このように、県内各地で親の会が次々と「作業所」を開設してきました。
入所施設と同じく、親の会から社会福祉法人やNPO法人へと移譲され、現在でも多くの作業所が障害のある人たちを受け入れています
 
施設や作業所の開設の際には地域住民への理解を求め、説明や協力依頼に尽力し、何度もお願いに回りましたが、現在では、障害への理解も徐々に深まり、自治会行事への参加やボランティア活動など、周辺地域住民の方々との交流の輪が広がっています。

育成会は・・・生活の場の確保をめざしています!

★学校卒業後に一般就労できない人や、失業した人たちのために、地域活動/就労支援事業所を、また、在宅生活が困難な人たちのために入所施設の設置を、県内各地で親の会(育成会)が中心となって運動し、実現させてきました。
 
★現在では、住み慣れた地域の中で誰もが安心して心豊かに暮らすことができる「共生社会」の実現を願い、各市町村育成会や、施設、 
作業所、グループホーム等の皆さんと手をつなぎ、障害のある人自身の自立や社会参加に向けた研修会や、地域住民の皆さんへの理解
啓発活動を行っています。

育成会は・・・豊かな暮らしをめざしています!

★地域の仲間たちが集まり、本人活動を設け、土・日の余暇活動で地域生活を楽しく過ごしています。又、社会参加に向けて、勉強会等も開催しています。
★地域の仲間たちが集う「ふれあい育成スポーツ大会」や、全国から選抜された人たちの「全国障害者スポーツ大会」にも参加していす。

育成会に入ったら何をしてくれるの?

何かをしてもらうのではなく、参加して、一緒に活動していきましょう。
(もちろん、「愛のコミュニティバンク」など、会員が利用できる事業もあります)
一人では無力でも、育成会という組織の中で、何人もが集まって話合い、助け合いながら、障害のある人たちの思いや、親の思いを県や市町村、国に届けることができます。
また、最近では、若い保護者の方からの「こんな研修会したい、ここが知りたい、聞きたい」というアイデアやご依頼からテーマを選んでの研修会も行っています。
一緒に活動していくうちに、あなた自身の「メリット」が生まれてきます。

交通アクセス

[住   所] 〒930-0094 富山県富山市安住町5-21
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